着るもので人は変わる(Part 1)
『着るもので人は変わる』私はそれを信じています。
実際にその経験をした時のお話を少ししてみたいと思います。
私は6年前に、自分のブランドの方向性に悩み、自分の意欲も減退してしまった時がありました。
自分では八方塞がりな感じだったので、誰かの助けを借りたいな、って考えていて。
その時、目に入ってきたのは”印象戦略”というもので、ファッションを軸にその人の内面をも変化させ、印象そのものを変えていくというものでした。
実際、その先生が印象を変えた人のビフォアアフターを見ました。
その変化は目を見張るものでした。
ファッションが軸である、という点で
私も依頼してみたい!!と思い、お願いする事にしました。
実際にスタートした時、
ちょっと驚いたのを覚えています。
何故かって、自分の内面を見つめることから始めたからです。

透明感のある印象を手に入れたかったら、
自分の心の中にあるモヤモヤとか、過去から引きずってる何かを解消して100%未来に向けて思考できる状態であることが大事なんです。
また、日常で人とのやり取りの中でも、モヤモヤを残さないコミュニケーションを心がけること。
対話を大切にすること。一人で抱え込まないで、不得意なことも助けて〜って素直に言えること。
ありのままの自分でいることをもっと大切にすること。
一番私が苦手だったのは、助けて〜って甘えること。
家族に対してでも、めちゃくちゃ苦手でした。
人にスタイリングしてもらった服を着ることは初めてでした。
自分では選ばないものを着るのだから、不思議な感覚。
でも、お洋服は大好きだからなんでも着こなす自信はあったのですが・・・
あえて、選んでもらう服の単価を上げました。
1スタイリング10万円。
当時の自分は頑張らないときついよね、っていう値段。
恥ずかしいけど、披露します〜

他にも、バーニーズニューヨークでカシミアのニットを購入。
1回目は導入なので、そんなに乖離のない服でしたが、商品の質がいいのでやはり着ている感覚は違いました。
なんだろうね、『いいもの着てる自分を感じる』これだけでも自己肯定感高まる気がします。

この写真を撮るのに、何度もやり直しました。
メイクから表情から深掘りして研究しました。
この時の服は、cecilie bahnsen
袖がぱふっとしていて、写真では見れないのだけど背中はぱっくり開いています。

でも、これを着ていろんな人に会うと、必ず可愛い!!と褒めてもらえました。
人に褒めてもらうっていい気分ですよね。
人に見られる感覚もだんだん養われてきました。
一番変わったのは、営業に対する感覚が変わってきたことです。
初めまして!の人にも臆することなく話せたり
今まで自分が作った服の良くない点を言われて辛い時があったけど、そういう事もなくなってきました。相手の対応が変わってきた感覚。
この服はほんとに自分に自信をくれました。
服が着る人に与えるものの力を実感。
自分が自分に何を着せてあげるか、自分が自分をどう取り扱うか。
それが変わることで、相手が自分に対する対応が変わるのです。

このトップス、本当は長袖だったのですが、私はなんか居心地悪くて袖を切ってしまいました。
同じ柄のスカートとのセットアップだったのですが・・・
気候も暑くなってきたし、袖をフリルに変えちゃえ!と
先生には相談もせず、変えてしまいました。
私的にはこの方が可愛い!!となったのですが
先生の思惑がずれてしまうことになりました。
後々に言われた事です。
長袖のストライプのニットのセットアップ。
柄も色も目立つ。
派手すぎて、歩いてると見られる。
派手すぎて心地悪い。
この違和感、分かります?
この違和感を普通のものになるまで、体感して欲しかったの。
そう言われました。
なるほど・・・・・
見られることに慣れてきたとはいえ、派手目な印象で目立つ、
『そんなの関係ない、人の目なんて気にしない。我がみちを行く』
この内面を克服するための派手な服だったのです。
とりあえずは、笑顔も出るようになったし、
先生からOKもらえたので一安心しましたが
そんな思惑があったとは!!
内面の克服の仕方の一つに服は使えるのです。
自分で似合うと想像できるものを超えたもの。
ちょっと挑戦する意味ありそうでしょ。

ほんとは長袖だった。
続きは次回に!